「ウィッチャー3 DLC1 無情なる心」のプレイ日記の続きです。
アルケミー・インでオルギエルドの部下に会う前に、レベルが39になったので防具を一新しました。
グリフィンからオフィルに。青色でカッコいい!
オフィル防具は軽装なので、胴体に中装になる付呪をつけています。
(中装だと印力がアップするアビリティを取っているので)
ついでに少し振り直しもしました。
それではアルケミー・インに行きましょう。
入るとそこそこ賑わっていて、オルギエルドの部下を探すゲラルトさんに
「ゲラルト!こっちだ!」と部下が食事をしているテーブルの上にあぐらをかいて座っているオーディムが声を掛けてきます。
その席に向かおうとすると1人の高齢の男性が飲む誘いをしてくるので、「また今度にしよう」と断るも「水臭いぞ」と言って通してもらえないでいると、オーディムが手を2回叩きます。
すると、その男性がぴたりと動かなくなりました。周りも見ると、皆止まっています。
ゲラルトさんは「お見事」と言い、オーディムがいる席に着きます。
オーディム
「だろう。時間は最高の玩具だよ。そうは思わないか?」
ゲラルト
「それに、ジンジャーブレッドに欠かせないスパイスだろ」
オーディム
「そうか、聞いていたんだな」
「その通りだ。時間を操るのはやめられん。よだれが出そうなくらい魅力的な状況を作りだしてくれるからな・・・」
「自分の気に入らない奴のスープに、そいつが嫌いなものをこっそり入れてやったりできるだろ」
そう言ってオルギエルドの部下のスープに虫を入れるオーディム。
何者なのか聞いてみます。
ゲラルト
「お前は何者なんだ?」
オーディム
「ゴウンター・オーディム。またの名を・・・」
ゲラルト
「そんなことじゃない」
オーディム
「ああ、何を生業としているかの話か?」
「人々に欲しいものを与える仕事だ。願いを叶えると言ってもいい」
選択肢
「そしてその人たちを不幸にする」◀選択
「ああ、実に立派だ」
ゲラルト
「叶えて、地獄に堕とすんだろ」
オーディム
「俺のせいじゃない。願い事の仕方がまずいとそうなる」
「俺は誠実なんだ。俺は人々の望みを叶えるだけ。多くが願うべきでないことを願うのは、彼ら自身の腐った本性のせいでしかない」
ゲラルト
「お前は人間じゃない。それは確かだ。正体は悪魔か?ジンか?」
オーディム
「本当に知りたいのか?」
ゲラルト
「ああ」
オーディム
「いや、違うぞ、ゲラルト。それはお前の望みじゃない。今回は見逃しておいてやろう」
「俺の本当の名を知った者は、残らず死んだか、地獄を見た。お前がそうなるのはまだ惜しいからな」
本当に時間を操れるのか、それとも何かのトリックなのか?と聞いてみます。
ゲラルト
「本当に時間を操れるのか?それとも奇術の類なのか?」
オーディム
「違いがあるか?」
ゲラルト
「全く違う」
オーディム
「昔から時間の魅力に取りつかれていて、その活用法を探求していた、とでも言おうか」
ゲラルト
「なぜ時間だったんだ?」
オーディム
「ゲラルト、この世には長さ、幅、高さ、時間の4つの次元がある。この中でどれが魅力的だ、幅か?決まってるだろ・・・チッチッ」
ここにいる理由を聞いてみます。
ゲラルト
「それで、ここで何をしてるんだ?」
オーディム
「お祝いにきたのさ。オルギエルドの件では素晴らしい仕事をしてくれた。借りはほとんど返し終わったと思っていい」
ゲラルト
「奴の3つの願いを叶えろと言われ、その通りにした。これで、俺のしるしを消してもらえる約束だ」
オーディム
「まだだ。俺との契約を満たすには、あと1つ仕事をしてもらう。オルギエルドをリルヴァニ神殿に連れて来てくれ」
ゲラルト
「そんな話はしてない」
オーディム
「いいや、したんだ。よくあることだろ?契約書には必ず1つや2つの罠がある。細かい字で目立たないように書かれた条件こそ、えてして最も重要な項目なんだ」
「口約束でも同じことだ。よく思い出せ。俺はこう言っただろ。「何もかもうまくいく予感がしてるんだ。すべてが終わったら、俺たち3人は再会し、3人で共有した旅路に感謝する」ってな」
プレイ日記には載せなかったけど、確かに言われました・・・不覚。
ゲラルト
「ああ、覚えてる」
オーディム
「約束を果たせば、しるしを消してやる」
そう言ってオーディムは席を立ち、高齢男性に近づき
「これで二度と、俺が誰かと話をするのを邪魔できまい」とスプーンの持ち手をその男性の右目に刺し、再び手を2回叩くと、男性が倒れ、止まっていた全員が動き出します。
オルギエルドの部下が「どうなってんだ?スープにハエが入ってるぞ?」と言い、ゲラルトさんに「お前を見てたが、近づいてきたことは気付かなかったぞ。なんでここにいるんだ?」と聞きます。
選択肢で「尋常じゃなく素早いだけだ」と「俺は時間を操れる」があり、前者を選択。
「俺はウィッチャーだ。おかげで、超人的な速さで動けるんでな」と言うと
「お前がスープにハエを入れたのか!?」と言われるので「オルギエルドにリルヴァニ神殿に来るよう伝えろ」とスルーし、席を立って出て行こうとすると、部下が思い出したかのように「ちょっと待て!お前の知り合いの軍医がさっき来た。会いに来いと言ってたぞ」と言います。
彼にお礼を言ってシャニちゃんに会いに行きます。
彼女の家に行くと、引っ越しの準備をしている最中でした。
どうやら東方の前線、ケイドウェンで必要とされているらしく、今朝徴集の報せがあったらしい。
呼んだ理由は引っ越しのことではなく、前に頼んでたオルギエルドの情報を伝えるためだそう。何が分かったのか聞いてみます。
シャニ
「学院の同僚で、プリメティン・シェイクスロック教授の助手が、オルギエルド・フォン・エヴェレックは何度か教授と会ってたって言うの」
「オルギエルドは教授に何かの調査を依頼したらしいわ。教授はその仕事にのめり込んで取り乱して、記録を隠すようになったそうよ。助手である彼にすら見せなかったって」
ゲラルト
「その教授・・・どこで会える?」
シャニ
「オクセンフルトよ。学院の敷地内にある自宅に閉じこもってる。ウィッチハンターに守られてね」
ゲラルト
「ウィッチハンター・・・軟禁状態ということか?」
シャニ
「分からないの。中には彼を裏切り者扱いする教授たちもいる。お金と引き換えにウィッチハンターと通じてたって」
「でも助手によると、教授はただ身を守るためにウィッチハンターを雇ったらしいの。何を恐れて?」
ゲラルト
「君の予想は?」
シャニ
「教授は彼らの役に立つ人材よ。黒魔術と神秘学の専門家なんて、まさに知識の宝庫だもの」
「教授がまだ正気なら、彼らが利用しようとしてもおかしくない」
ゲラルト
「その教授と話をしなければ」
シャニ
「一緒に行く。学院は衛兵であふれてるから、1人じゃ中に入れない」
シャニちゃんと一緒に学院へ行きます。
門番が「学院は閉鎖だ」と言うので、シャニちゃんが門番の1人に手当てしてあげた時の話をすると、彼女だけ入れる許可が出ます。
シャニちゃんは「なんとかしてあなたを中に入れる」と言い、川の方の警備はあまり多くないという情報をくれて学院内に入って行くので、言われた通りに川側に行き、ドラウナーが3匹ほどいるので倒して、彼女からの合図を待つことに。
夜になってシャニちゃんがロープを下ろしてくれるので、なんとか入ることができました。
彼女にお礼を言って、この先は1人でやっていきます。
周辺のウィッチハンターを倒し、教授の家の扉は閉ざされているので、上の窓から<印>のアードを使い侵入。
ただ、この時に柱にヒビが入ってしまいます。嫌な予感。
下の階に下りると「ジリアン・アルボコの小さな鍵」という悪魔についての書物を発見。
さらに下の階に下りると、そこに教授がいました。
彼はゲラルトさんを助手と間違えているのか「食事を下げろ。今日は食べたくない」と言うので、「シェイクスロック教授か?」と聞くと
「何者だ・・・どうやって入った!?出て行け!何も知らん。知りたくもない。分かったか!?だめだだめだ!出て行け!」と取り乱すので「危害は加えない」と言うと「あの悪魔の使いだろう!決まってる!」と言う彼に「悪魔とは?」と聞いてみると「ゴウンター・オーディム・・・邪悪だよ」と教授。
自分はウィッチャーで、ここに来た理由はそいつだと伝えるとようやく話を聞いてもらえそうです。
本題に入る前に、ここに軟禁されているのか?と聞いてみます。
ゲラルト
「なぜ家の外に見張りが?軟禁されているのか?」
シェイクスロック
「「保護拘置」だそうだ。保護だと、ふん!自分の身の振り方も決められず、息をするのにも許可が必要な状態だというのに」
ゲラルト
「奴らの狙いは?」
シェイクスロック
「こう見えても私は神秘学の第一人者だ。存命の学者の中では、な。我が師であったライオネル教授などは・・・」
ゲラルト
「今はウィッチハンターと手を組んでいるのか?」
シェイクスロック
「手を組むだと!まるで私がそう望んだような言い方だ。奴らは無知蒙昧(むちもうまい)の輩だが、私が魔女、魔術師に詳しいということは知っていた。奴らはその知識を利用して暴虐の限りを尽くしているが、私にはどうにもできん」
本題に入って話を聞いてみます。
ゲラルト
「知りたいことがある。それを知っているのは教授だけかも知れない」
「オルギエルド・フォン・エヴェレックが来た理由は?」
シェイクスロック
「あの男に初めて会った日は人生で最悪の日だ!」
「奴が訪ねてきて、ゴウンター・オーディムの正体を突き止め、そいつを消す方法を見つければ大金をくれると言ったんだ」
「私はその話を承諾した。専門分野だからな。金も必要だった。そして書物を読み漁り、徹底的に調べ上げ、民話や伝説の分析を行った」
「ニルフガードまで調査にも行ったんだ!その図書館で、あの謎の存在の手がかりを掴んだ」
「何千年も前から、数々の文明で奴の記録が残っているのだ。名は様々だが、常に邪悪な存在として記録されている。この地ではゴウンター・オーディム。<鏡の達人>や<鏡の男>というような名もあった」
「古代の落書きのような記録を解読しているうちに視力を失ったが、多くのことが分かった。例えば、奴は獲物をもてあそぶ。契約を楽しむのだ」
「一件無害な契約で、契約者を狂気に陥らせる」
教授が話している途中で、家が軋む音がします。いつ崩れるのか・・・(;゚Д゚)
教授が立っている、床の魔法陣について聞いてみます。
ゲラルト
「この部屋のものは何だ?ルーンにはどういう意味が?」
シェイクスロック
「私を守ってくれる。これで悪魔も手が出せない」
ゲラルト
「なぜ分かる?」
シェイクスロック
「奴が自分でそう言った。一度訪ねて来てな。その頃既に視力を失っていたが、姿ははっきり見えた。私に笑いかけていた」
「私が奴に興味を持っていることを光栄に思うと言っていた。その礼を言いに来たのと、奴も私に興味を持っていたらしい」
「そしてこの魔法陣を描き、ここにいれば安全だと言った。それが奴なりの「礼」だと・・・」
ゲラルト
「外に出てみたことは?」
シェイクスロック
「まさか。あんたも奴の言葉を聞いてたら、絶対にそんな気なんて起きないよ」
オルギエルドとオーディムの契約について聞いてみます。
ゲラルト
「オルギエルドも奴と契約を?」
シェイクスロック
「素晴らしい推論だ。だが、なぜだと思う?知っての通り、彼は裕福な出自だ。婚約者の家族ともめ事を起こさなければ、平和に人生を送れただろう」
「だが彼は不運に見舞われた。追放され、財産を失ってしまったのだ。名家であるイリスの家族は受け入れられなかった。平民に娘を嫁がせるなど考えられなかったのだ」
「オルギエルドは駆け落ちを望んだ。遠くへ逃げようとな。だがイリスはそれを拒んだ」
ゲラルト
「ひどい人生だ」
シェイクスロック
「そうだとも。だが運命はさらに悪い方へ転がる。流浪の魔女が希望を与えたのだ。<鏡の達人>という、何でも願いを叶える男がいる、と」
「その後の話は想像がつくだろ。オルギエルドとオーディムは十字路で出会い、願いを言い、契約書に血の署名をして、必要な代価を支払った」
「オルギエルドは愛する者を1人犠牲にしなければならなかった。オーディムは、オルギエルドに2人の愛する者がいると知っていた。婚約者と弟、ヴロジミールだ」
「オルギエルドは心を決め、そのすぐ後に愛するイリスと結ばれた・・・」
なるほど。結婚式でオーディムが言っていたのはこのことだったか。
となると、ヴロジミールの話の奇襲はオーディムが仕掛けさせたことになるのかな?
あと、血の契約の時のオルギエルドの血をあの時に渡されたのか。
この話は全て、オルギエルド本人が教授に話したとのこと。
オルギエルドが契約を破棄したがっている理由を聞きます。
ゲラルト
「望みは叶った、オルギエルドはなぜオーディムを消したがっている?」
シェイクスロック
「叶った?彼の心は氷のように凍てついてしまった。弟を犠牲にしてまで結婚した妻への愛も色あせ、愛する者を全て失ったんだぞ」
「オーディムは願いを叶えるが、本当に必要なものは与えない。契約者は皆その事実に気づき、命を絶つ」
教授が長く話すと、家が軋む・・・。うーん、もう長くないか・・・。
ゲラルト
「奴を消すことはできないのか?」
シェイクスロック
「悪魔を殺す?ハッ。無理だ。だが、年代記には奴との契約を解消した男がいたと書かれていた。彼はオーディムのやり方に従いつつ、オーディムのゲームに勝ったんだ」
ゲラルト
「というと?」
シェイクスロック
「オーディムは契約で縛り、言葉の罠を仕掛け、知性で勝負する。そのゲームで奴に挑めば、奴に勝つこともできる。ただし忘れるな。賭けるられるものはただ1つ。奴が本当に欲しいもの・・・人間の魂だ」
顔のしるしを消す方法はあるか聞いてみます。
ゲラルト
「オーディムが残したしるし、これを消す方法はあるか?」
シェイクスロック
「しるし?聞いたことがないな・・・不思議だ・・・もしかすると、契約を果たせば、消えるのかもしれない」
ゲラルト
「奴に挑み、契約を終わらせれば・・・しるしも消えるのか?」
シェイクスロック
「分からん。成功した唯一の男には、しるしなどなかったな」
ゲラルトさんが「助かる。参考になった」と言うと「それはよかった。何年も閉じこもって命の危険を感じる毎日だ。人の役に立てるのは、気分がいい」と教授。
その時、教授の上の柱が一部壊れ、驚いた教授は後ろの本棚に体をぶつけます。
その衝撃で本棚が倒れそうになるのを、ゲラルトさんが止め、元に戻していると
後ずさりをしていた教授は床に転がっていた瓶を踏み、後ろの木箱に頭をぶつけ、首の骨を折って死んでしまいました。・・・なんということだ。
家が崩れるのかと思わせて、こんな最期になるなんて・・・。
魔法陣から出たから亡くなった?いや、そもそもオーディム自らが描いた魔法陣であって・・・教授は彼に遊ばれていたのかもしれない。
教授の死体に日誌があるので読んでみます。
ああ、やっぱりそうだ・・・。どうぞ安らかに。
教授から有用な情報を得られたので、リルヴァニ神殿に向かいます。
ひらけてて小さい神殿ですね。
座ってオルギエルドを待つと、すっかり夜になってから彼は姿を現します。
オルギエルド
「変わった場所を選んだな。何か理由があるんだろ?」
選択肢
「お前の芸術の趣味に合わせた」
「俺が決めたんじゃない」◀選択
「他の場所でもよかった」
ゲラルト
「俺が決めたわけじゃない」
オルギエルド
「そうだろうな」
「こうして会えたからには、何か収穫があったんだろ」
ゲラルト
「3つ目の願いを叶えたぞ」
オルギエルド
「この薔薇があの薔薇だと、なぜ分かる?さっきオクセンフルトの市場で買って来たかも知れない」
ゲラルト
「よく見てみろ」
「イリスから渡された。この世と彼女を結び付けていた最後のものだ」
オルギエルド
「なに?」
選択肢
「彼女からお前への愛のしるしだ」
「イリスはもうこの世にいたくなかったんだ」◀選択
「この薔薇は2人の別れの象徴だ。お前への罰だな」
ここは正直に話します。
ゲラルト
「イリスは、生きてるか死んでるかわからないような人生に終止符を打った」
オルギエルド
「それほどの苦しみを与えたのは俺だ。責められん」
「イリス・・・なんでこんなことに・・・あの時、どんな結末になるか分かっていれば・・・」
そう言いかけてオルギエルドは苦しみだし、「焼けた鉄を胸に突き刺されたようだ・・・」と彼は言います。
そこへ「待たせてすまなかったな、諸君」と
空からオーディム登場。ド派手な登場の仕方ですな(゜-゜)
見えない階段を降りて来るような動作でこちらに近づいてきます。
「皆が集まってくれて嬉しいよ」と言い、オルギエルドに「気分はどうだ、フォン・エヴェレック?胸が少し軽くなったか?」と聞くオーディム。
オルギエルド
「オーディム。狙いは何だ?」
オーディム
「何だとはなんだ?お前の魂だよ」
オルギエルド
「忘れたのか。契約では、魂を取れるのは3つの願いを全て叶え、そして・・・」
オーディム
「そして共に月の上に立った時」
「そう約束したはずだ」
そう言ってオーディムは、神殿の地面に月のマークを出現させます。
・・・もしかしたら、ここは砂に埋もれていたけど最初から月のマークが描かれていた・・・?
オルギエルド
「何だと・・・そんな契約・・・契約では・・・」
「月はあそこだ。あれだ!ここ・・・」
オーディム
「お前の望みは叶えてやった。この月の上で、契約は満了したわけだ」
オルギエルド
「この・・・卑怯者・・・」
「騙したんだな」
オーディム
「いいや、まさか」
そう言ってオーディムはオルギエルドに近づきます。
ここで、時間制限有りの選択肢。
[オルギエルドを助ける]か[関わらない]か。私は助けます。
ゲラルト
「待て」
オーディム
「邪魔をするな。この前、俺の邪魔をした奴がどうなったか見ていただろう?」
ゲラルト
「願いを叶えてくれるんだろ?俺の願いは彼の解放だ」
オーディム
「だが彼には貸しがある」
ゲラルト
「解放しろ。貸しは俺が肩代わりしてやる」
オーディム
「彼のために魂を差し出すと?」
ゲラルト
「いや、勝負するんだ。俺が負ければ俺たちの魂を奪えばいい。俺が勝てば、2人とも解放してもらう」
オーディム
「何の勝負だ?グウェントか?」
ゲラルト
「そうだな・・・何かができるかできないかで賭けをするか。知っての通り、俺は不可能を可能にする男でね」
オーディム
「いいだろう。だが、ルールはこっちで決めさせてもらうぞ」
ここでシーンが暗転し、目が覚めたゲラルトさんは、どんよりとした雰囲気のリルヴァニ神殿にいました。
姿は無くても、オーディムの声が聞こえてきて「謎解きの問題を出す。解ければお前とオルギエルドを自由にしてやろう」と言います。
その謎を聞いてみることに。
「我、あらゆるものや人に従うが、我を避け、拒絶する者あり」
「我を撫で、見つめ続ければ、いつか正気を失わん。こぶしで我を痛めつけることかなわず」
「幼き者に好かれ、老いた者には恐れられる。美しき娘たちこれを愛す」
「汝が泣けば我涙を流し、あくびをすれば眠り、微笑めば笑わん」
「いったい何のことだ?」と聞くゲラルトさんに「これが問題だ。我は何?」と返すオーディム。
その問題の「我」を探しにいくのが、このゲームの内容みたいです。
リルヴァニ神殿から一歩外に出ると、ゲームスタート。もちろん時間制限付きです。
ここは何度やっても迷うかもしれない・・・。
とにかく遠くに見えるお屋敷を目指せば大丈夫なのですが、ここでしか入手できない剣があるので寄り道して回収し、お屋敷を目指します。
お屋敷に着くと長い廊下の奥に鏡があり、それに近づくと床が崩れて下に落とされ
瀕死状態に・・・キサマァ!!
でもこれは正規ルートなのでご安心を。
落ちた先で枯れた噴水の所の壁に<印>のアードを当てると水が流れ出てきます。
謎の答えは「水」!!
水の中に悪魔の顔をしたオーディムが現れ、ゲラルトさんが「勝ちだ」と言うと[倒したと思っているな。それは間違いだ]
[私は殺せない。今は去るが、戻ってくるぞ]と言うオーディムに「去れ。お前の負けだ」とゲラルトさんが言うと、彼は消え去ります。
私はここで勘違いをしてて、この地では彼の正体が「水」だと思ってました。
(そもそもその地によって名を変えてるだけで、姿を変える話はしてないのに)
この地では<鏡の達人>と名乗っていることから、「この地」では「鏡」に関連した「謎解き」をし、その地によって名を変えて、その名に関連したゲームを考案するなんらかの決まりみたいなものがあるのではないか。
そして、ゲームに負けると強制的にその地からは帰され、一定期間その地には行けない。
同じ悪魔のヒムが<天体の合>の後に生まれたことから、オーディムも同じ時期に生まれ、<門>のようなものでシリちゃんのようにいろんな世界に行き来できるのではないか。
これが夫の推測でした。
ヒムもオーディムも厄介な相手だから、悪魔を追い払うのは大変だ・・・。
そしてその厄介な相手を2回も対処してるゲラルトさん・・・凄い。
(ヒムはセリスちゃんが対処してくれたけど)
悪魔が消え去り、シーンは元の世界のリルヴァニ神殿に変わります。
「気分はどうだ?」と言いながら横を向くオルギエルドの視線の先にはゲラルトさんがいて「ああ、大丈夫だ。ワインのおかげで目が覚めた」とゲラルトさんが言うと「この酒なら死者も蘇らせるだろう。最高のビンテージだ」とオルギエルド。
続けて「しかし、味わえるというのはいいものだな・・・本物を」と痛感しながら、ゲラルトさんの顔のしるしが消えていることに触れ、何があったのか教えてくれと言います。
オーディムとのことを言う前に、石の心臓について聞いてみます。
ゲラルト
「まず石の心臓を持った感想を聞かせてくれ」
オルギエルド
「ああ、最初は素晴らしかった」
「恐れも不安も感じないからな・・・だが関心や気遣いも感じなくなる。愛する者たちに対してもだ」
「そして少しずつ離れていく・・・その後は、知っての通りだ」
ゲラルト
「感覚はどうなんだ?味やにおいは?」
オルギエルド
「そのままだ。初めは世界の全てを楽しんだ。全てがより強く感じられたからな」
ゲラルト
「なぜそうなったんだ?」
オルギエルド
「石の心臓は、俺の望みではなかった。副作用のようなものだ」
「俺はイリスの手を再び握り、財産を取り戻したいと願った。そして、明日が来ないかのように生きたいと」
「そのために、心が閉ざされるまで生き永らえてしまった」
オーディムとのことを話します。
ゲラルト
「オーディムは俺を使って遊ぶことにしたんだ。俺が負けるはずのゲームを考案してな」
「お前の仕事のおかげで、不可能を可能にする自信をつけることができたよ」
オルギエルド
「自分の身を守るためだった。そのためにお前を危険に晒してしまった。すまない」
ゲラルト
「まあいい。とにかく、奴のことは心配いらない。お前は安全で、自由だ」
オルギエルド
「ありがとう。自由になって、何をすべきかは分からないがな」
「奴は全てを奪った。愛するもの全て、大事なもの全てを・・・」
ゲラルト
「いいや。心を取り戻しただろう」
オルギエルド
「悲しい勝利さ。ようやく失ったものに気付いた」
「心が戻って感じられるのは寂しさ、悲しみ、それに敗北だ。俺の人生は終わった」
選択肢
「あまり悩むな。すべてうまくいく」◀選択
「そのとおりだな」
ゲラルト
「何度も困難を乗り越えただろ。今回も大丈夫だ」
「外には絆で結ばれた仲間たちが待っている。家に帰れば財産も・・・」
オルギエルド
「いや。以前の生活には戻らない」
ゲラルト
「どうするつもりだ?」
オルギエルド
「分からない」
「1つ確かなことは・・・運命をこの手に取り戻せたということだ。今度こそ、生きたいように生きてやる」
ゲラルト
「良い考えだ」
オルギエルド
「この恩は決して忘れない、ウィッチャー」
「渡したいものがある」
そう言ってオルギエルドは自分の剣を差し出します。
ゲラルト
「これは受け取れない」
オルギエルド
「受け取ってくれ。この剣は我が家に何代も受け継がれてきた。全てを失った時も手元に残した。私にとっては、とても大切なものだ」
ゲラルト
「そう聞いたら、余計に受け取れないだろう」
オルギエルド
「ぜひ受け取ってくれ。これは人生の再出発を意味する・・・お前にとって、この剣は役立つはずだ」
そう聞いてゲラルトさんはオルギエルドの手から剣を抜き取りますが、その拍子で彼は右の手のひらを切ってしまい、痛がります。
ゲラルトさんが「すまない」と言うと、彼は目をつぶって少し黙ってから「気にするな」と言い、続けて「礼を言う、ゲラルト。幸運を祈る」と言います。
「お前もな」と返すゲラルトさん。
そうしてオルギエルドは去って行きました。
DLC1、終わりました!お疲れ様です!
このDLCは全8話で終了となりました。
これだけでも一本のゲームと思わせてくれるほど、内容も濃く、本編に負けず劣らずのストーリーでした。
いろいろ感想を書く前に、オーディムとのゲームで入手した剣を紹介。
「蛇流派の銀の毒剣」。今持ってる銀の剣より強かったです。
そしてオルギエルドから貰った剣は「イリス」。
このような効果がついています。
今持ってる鋼の剣よりも強いのですが、どうしても使えないので倉庫行きです。
記念にSSを撮りました。
以下、DLC1のストーリーを時系列に沿って感想を書いていきます。
オルギエルドに対しては、感じ方によって意見がわかれると思います。
私は、オルギエルドとイリスさんの2人の幸せな未来が見たかった。
フォン・エヴェレック家は略奪をしてきた家系で、盗賊で悪者に見てしまいがちですが、この世界では罪ではないんですよね。
罪であれば、オルギエルド達の代まで家系が続いているはずがありません。
もちろん、周りから偏見の目はありますが。
それでもイリスさんとオルギエルドは互いを心の底から好きになった。
フォン・エヴェレック家に不幸があって、彼が貴族じゃなくなると婚約を破棄させるイリスさんの親は最低だと思いました。
まあ、この時代だと身分の差で・・・ってのがある時代なのは分かりますが、そんなのはクソ食らえだ!お互いが好き同士なら、親がどうこう言う資格はないのです!
そして、ボルソディ家のせいで立ち直ることも出来ず、家も婚約者もなくなり、絶望の淵に立たされたオルギエルドは悪魔と契約をしてしまう。代価は愛する者1人を犠牲にする・・・。
やむなくヴロジミールを選ぶオルギエルドも、心苦しいものがあったと思います。
そうでなければ墓参りに行って、昔話をすることも無いでしょうし。
そもそも!愛する者を犠牲とする代価を提示するオーディムが本当にいやらしい。弱り切った人の心を弄ぶ悪魔。
人間誰しも、心が弱ると強い力を持つ者にすがりたくなるもの・・・。
ともあれ、ヴロジミールがこの話を聞いて、自分の命と引き換えにイリスさんを取ったと知っても、怨まないでむしろ納得するんじゃないかと思います。なんだかんだ良い奴だからね。
ヴロジミールの命と引き換えにイリスさんと結婚できたものの、オルギエルドの心は段々と冷たくなってしまう。
この副作用もきっとオーディムが弄んだのでしょうね。
お得意の悪徳商法のようなもので、契約時にこの内容を潜ませていたかもしれませんが。
人間として生きるうえで、「何も感じない」ことほど怖いことはありません。
こんな副作用があるんじゃ願いは叶っていないし、むしろ悪化させているのだから契約を破棄したくなるのも無理はないです。
オルギエルドにも落ち度があるのかもしれませんが、悪魔に弄ばれた被害者であることに変わりはありません。
だから私は彼を助ける選択をしました。
オーディムとのゲームに勝って、オルギエルドに剣を貰った時、右の手のひらを切った彼は、確かに痛覚を感じていました。その時きっと「生」も感じていたのでしょう。
そして「右の手のひら」という所に深い意味があるのではないかと思ってしまいます。
ヴロジミールは結婚式で「左の手のひら」を切っていたからです。
ヴロジミールを近くに感じたか、彼がそうさせたか・・・もちろんなんの関係もないのかもしれないですがね。
それと、オルギエルドの「我が家に何代も受け継がれてきた剣」で「とても大切なもの」に「イリス」と名前を付けている所に、彼がいかにイリスさんを大切に思っていたのかが分かります。
「人生の再出発を意味する」で、ゲラルトさんにこの剣を渡したのも、決してイリスさんを忘れるためではないと思うんですよね。
心を取り戻し、心に彼女を留めることができるようになったから、形に残しておく必要はなくなったのでしょう。
ただ、彼女の薔薇は肌身離さず持ってそう。粉々になるまで。
フォン・エヴェレック家に不幸がなければ、幸せな2人を見れたかもしれないのに。
これほど「運命は残酷だ」という言葉の表現に合うストーリーもなかなかありません。
オルギエルドの未来が明るく照らされんことを。
長くなりましたが、続いてはDLC2です。ゲラルトさんの旅はまだまだ続きます。